2007.01.29 Monday
世界名作劇場が復活!アニメ版レ・ミゼラブル
小説「レ・ミゼラブル」と言えば、
盗みの罪で監獄に入れられていた男”ジャンヴァルジャン”の、 脱獄後の改心を描いた物語だったと思うのですが、 このアニメ版は、サブタイトルに”少女コゼット”と付けられている通り、 ジャンヴァルジャンではなく、 コゼットを中心とした内容にアレンジされております。 (↑登場人物と物語の大筋な流れは原作と同様のようですが) 夫が失踪してしまったことにより、 自分で仕事を探して働かなければならなくなった妻”ファンティーヌ”が、 娘”コゼット”をテナルディエ夫婦の所へ預けることになります。 子連れではなかなか就職できないという社会事情があったため、仕方なく、 ファンティーヌとコゼットの親子は離れて暮らすことになったのです。 しかし、テナルディエ夫婦とその娘達は、実に意地の悪い一家で、 コゼットを奴隷として扱い、いじめと虐待が絶えない生活を強いられてしまいます。 唯一、コゼットの味方をしてくれる、テナルディエの息子”ガヴローシュ”と、 拾い犬”シュシュ”のささやかな助けに恵まれながら、 いつ会えるかどうかもわからない母との再会を願って、 毎日の苦しい生活を耐え抜いていくことになります・・・。 10年ぶりの復活となった世界名作劇場シリーズですが、 内容(思考)は全く変わっておりません。 貧しかった時代の、人間の苦労を描いた物語です。 世界名作劇場で取り上げられる主な内容(原作)は、 ものすごい苦難(悲劇)か、とても楽しい冒険かのどちらかですよね・・・。 しかし、キャラクターデザインのイメージが昔とは全く変わってしまいました。 少年少女に限り、目の大きい、いわゆる”萌えキャラ”になっているのです。 (↑大人キャラだけは昔ながらのイメージそのままです) 時の流れ、あるいは流行の影響でしょうか? 世界名作劇場シリーズにこれらのセンスはあまり似合わないと思います。 私は内容重視なので、見た目はそれほど気にはしませんが、 他の人はどう思っているのでしょうか? 苦難な物語にはよくある、もどかしさというものがこの作品にも多くあります。 ”あの時こうしていれば、不幸にならなくて済んだのではないか” と思うシーンのことです・・・。 ジャンヴァルジャンは”マドレーヌ”と名を変えて、 恵まれない人達を助けるというような活動を始めております。 身寄りのない子供達を預かっている教会ともつながりがあるので、 最初にファンティーヌは、コゼットをテナルディエ夫婦に預けるのではなく、 そのまま働き先の町へ一緒に連れていけば、何らかの経緯でマドレーヌと出会い、 今よりも平凡な場所へ娘を預けられたのではないかと、つくづく思います。 (↑ファンティーヌが働いている工場はマドレーヌが経営しており、 さらに、マドレーヌはそこの町を含む市長でもある) と、いうような感想を抱きながら、これからもずっと観ていきます。 面白いというのとは少し違う意味での好感が持てる作品ですね・・・。 ファンティーヌとコゼットは、今は不幸かもしれませんが、 最後には必ず逆転し、幸福になれるという展開を期待しています・・・。 (↑原作の方はあまり知らないので、最後がどうなるかということも知りません) →最終回の記事はこちら →主題歌の記事はこちら →レ・ミゼラブル少女コゼット公式サイト この記事に好感を持たれた方は以下のバナーをどれか1つクリックしてください。 |